1 まずは素性を知ろう


ヤマハFG−150F
ヤマハ伝説のFGには「赤ラベル」「グリーンラベル」「ブラックラベル」がある。
(赤ラベル初期にライトグリーンラベルもあるが省略、また、オレンジラベル以降は少々区別されて扱われているので省略)
赤ラベルは誰もが知る名機だが、その後のグリーンラベルもなかなかいい。
デザインが少々変わったが基本的な造りは赤ラベルとほとんど同じ。ただし、同じようなモデルの型番(定価)を少し上げている。まあ、ちょっとした値上げだね。
つまり、FG−150(赤)はFG−170(グリーン)と同じ、FG−180(赤)はFG−200(グリーン)と同じ造りになっているわけ。
グリーンラベルのFG−160以下のモデルは、ネックの材などが変わっているから、グリーンは160と170の間に大きなランク分けがあるといえるかな。
実は、赤ラベルはFG−150から上位がネックがマホになる。つまり、FG−150,180が材料的には上位なのに価格が最も安いモデルになる。だから、当時から、コストパフォーマンスが良かったんだな。
そして、ブラックラベル。
赤やグリーンに比べて、その制作時期はおおよそ半年くらいだそうだ。実に短命な悲劇のFGだ。
発売は1974年、このころはオイルショックだったかな、結構物価が上がっていたころ。
当然ギターも、コストダウンせざるを得ない状況になり、また、フォークブームから大量生産をはじめていた状況。
そこで、生まれた「ブラックラベル」はグリーンラベルよりも、コストダウンされていた。
ネックがマホになる境目はFG−250Jから上位となる。
デザインはグリーンラベルを踏襲しているが、どうも、塗装がちがうように思う。
また、接着剤もちがう。工程が変わっているのだろう。
モデル数も少ない。グリーンラベルが多すぎたかもしれないが。

さあ、では、FG−150Jを考えてみよう。
サイド&バック材は、マホに見えるが、カタログでは「アガチス」、ネックは「ナトー」、指板は「バリサンドル」(おー!)
定価は1万5千円ではなく、1万4千円だった。おや、グリーンのFG−140と同じだ!

型番の末尾に「F]の文字がある。フォークタイプの意味だろう。「J」が付くとジャンボタイプ。これがつくのは3つのうちブラックだけだね。そう、FG−150Fは構えやすいフォークタイプなのだ。

個人的には、ヤマハのフォークタイプ(いまは「FS]というのかな)は好きなデザインだ。日本独自のデザインかもしれない。


ブレイシングにスタンプがある。「508**」とあるので、75年製だろうか。

指板もブリッジもなかなか良い木目だ。


ネックは、このころの国産ギター同様、太い!
これだけしっかりしていれば、結構、芯のあるしっかり響きをするのじゃないかと、思うほど、しっかりしている。


トップは薄い!ブレイシングは細い!!これは赤、グリーンも同じだ。
この薄いトップと細いブレイシングがオールドヤマハの鳴りの秘密かもしれない。
合板故にできる薄さだろう。


ちなみに私は、一時期、グリーンラベルを一生懸命集めていた。
だって、中身は赤ラベルとほとんど同じなのに、値段などの扱いは相当低くなっていたから。ちょっと、かわいそうな気もしたし。
「赤」と「グリーン」、デザインは違うが、音は同じだと思う。 赤ラベルの音がグリーンラベルで得られるなら、手に入りやすいグリーンを選ぶ方が賢いとも思った。
でも、ギターというものは、音だけでは決まらない価値観があるので、やっぱり「赤」でないと!という人の気持ちも分かる。

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