10 弦高とネックの調整
弦高の調整でギターは随分印象が変わります。
今回は、ネックが少し順反りなので、ロッドで調整します。さらにサドルもまだ高いので低くしてやりましょう。
よおく見ると、ネックの付け根近くが少し起きあがっていていわゆる「元起き」といった感じもありますが、ロッドとサドルの調整で十分いけるでしょう。

ロッドカバーをはずすと、ロッドの頭が出てきます。
最近のギターは、ロッドがサウンドホール側にあるものがほとんどですが、このころのFGはヘッド側にあります。
ロッドの効き方にも違いがありますが、それはまたの機会に。
FG3兄弟はロッドの形も違います。一般的なのは六角レンチを差し込むタイプですが、FGはナットの様な形です。
これを回すレンチは、簡単には手に入りません。
さあ、どうしよう。

そこで登場するのが、この8ミリのメガネレンチ。
メガネレンチはお得意の100円ショップにも売っているけど、実はほとんどが使えない。
なぜならば、レンチの頭がこの小さな空間に入らない!
だから、肉厚の薄いものを捜す必要があります。
肉厚を薄くしてもしっかり強度と精度を保たなければならないので、ちょっと高級なものでないと見つからない。
ロッドを回してみると、まだ十分回る。あまり無理に回すと限界を超えてロッドをねじ切ってしまうこともある。
ロッドもただ回せばいいとはいえない。ねじれが出たらもっと大変だ。
私は、とりあえず弦を張って、3弦と4弦だけ緩めて弦を張ったままロッドを回すようにしている。
さらにその後に、ちゃんとチューニングしてがんがん弾いて、もう一度弦をはずす。
できるだけネックをいじめるようにしているんだ。
それにしても、弦の先はうっとおしい!早く切ってしまおう!
次は、サドル。
今回は、とりあえずのつもりで作ったローズウッドサドルだが、やっぱりちゃんと調整してやらねば。
といっても、ヤスリで削ってやるだけ。
指板のアールを意識して、1弦から6弦までの高さを微妙に変える。
弦のあたるところは、できたらなめらかにしておくようにする。
オクターブピッチもちょっと気にしてみる。
少々甘いが、まあまあ、合ったかな。

こんな感じ!
実は、この後、1週間ほど弦を張ったまま、がんがん弾く必要がある。
今回はミュージックデイキャンプに持っていってみんなにもガンガン弾いてもらった!
その後、もう一度、綺麗にクリーニングして、オイルを塗って、後から説明する天日干しをする。
そして、落ち着かせてから、もう一度、ロッドの調整を行う!
ここで、微調整してやると、もう狂うこともない。

こんな感じ。
やっぱり、すこおし「元起き」気味だけど許容範囲でしょう。
もう少しロッドは締められるけど、これ以上締めるとビビリが出そう。
サドルは結構下げたから、特に高音側のテンションは緩め。
でも、あまり違和感がない。
ローズウッドサドルだから、少し高音はブルージーかな。
でも低音は、ブルージーというにはうるさすぎるほど。