今までさまざまな方をカウンセリングする機会に恵まれてきました。
個人的な感想を述べますと、悩みが深刻になればなるほど、自分ひとりでその悩みを抱え込んでいる人が多いように感じます。
ですから、悩みを解消するために、家族以外の第三者に相談することが有効なのではないかと思います。
次のような体験を話してくださった方もおられます。
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ある病気の患者会を主催されている方の話です。
患者会とは、ある病気にかかった患者の家族が集まって、さまざまな話をしながら情報や悩み・体験などを共有する場、と言えるでしょうか。
その方の家族Aさんが病気になり、患者会と縁ができたのだそうです。
その方が患者会に入って実感したことのひとつに、
「(病気が)良くならない人は、その人が病気にかかったことを家族が世間から隠そうとする」
傾向があるのだそうです。
ですから、その方はAさんの病気を周囲の人に理解してもらうために、積極的に近所や周囲の人に病気のことを伝え続けたそうです。
その姿勢が功を奏したのか、Aさんの病状は安定し、通常の生活ができるぐらいまで回復されたそうです。
上記の例では、家族以外の第三者と積極的にかかわるという姿勢が病気の改善に大きな影響を及ぼした、と言えるのではないでしょうか?
その対象が病気ではなく、悩みであったとしても同じことが言えると感じます。
悩みの解消が上手な方は、家族以外の相談相手を持っていることが多いものです。
ですから、解消したい悩みを持たれている場合は、家族以外の方で、依存関係がない第三者に相談することをオススメしたいです。
(できればそういった第三者の方を複数持つとより理想的でしょう)
そのことが悩みの解決のために必要なのではないでしょうか。