HOMEそもそも易ってどんなもの?

 


 

~易(易経)の2つの体系「周易」と「五行易(断易)」

 

一般的に広く知られている易には「周易」と「五行易(断易)」があります。現在日本では混同されて認識されているように思いますが、ユングが西洋に紹介して広まったのが「周易」ですからそちらの印象が強く認識されているかもしれません。

 

・はじめに「周易」が誕生しました。

紀元前1122年ごろ中国にて、易の64種類の解釈がまとめられた書物「易経」ができました。そして紀元前550年ごろに、その書物に孔子によって新たな注釈が加えられて「易経」が完成したとされています。この体系に沿って占われるのが「周易」です。

ユング(1875~1961)がみずからの心理学に用い「周易」は西洋世界にも認知されました。

 

その後「五行易(断易)」が誕生します。

紀元前200年ごろ中国にて、易をより実践的に使用するため、五行説の導入が起こりました。従来の「易経」の体系に五行説(十二支)を加えることで、指針を得たいことがらについての解釈を、具体的に詳細まで占えるようにするという進化が起こったのです。孔子たち先人に敬意をはらい、今までの易の体系とは異なるこの方法を、当時の人々は「文王卦」とよびました。この「文王卦」が発展して五行易(=断易)となりました。

 

両者はベースの部分は同じ「易経」が使われています。それにより混同されやすくもあるのですが、実はまったく異なるといってもいいくらい体系が違います。ちなみに後者の「五行易(断易)」は、西洋世界ではあまり知られておりません。

 

※私が提供しているのは「五行易(断易)」です。

※易の種類としてはもう一つ、占った時間やその時間に起こったことを詳細に加味して解釈していく「梅花心易」という種類もありますが、日本ではなかなかしっかり提供している人は少ないです。


~中国での易

 

・易の立ち位置

中国では、易の知識は中華超心理学というれっきとした学問としての位置づけになっています。2011年には中国政府認定の「中華10大傑出人物」のひとりに五行易の第一人者が認定されています。(中華10大傑出人物とは、日本で言うところの人間国宝のような位置づけだと思われます。)五行易の知識を持った人物が、10億人以上の人間の中から国家にとって欠かすことのできない傑出した能力を持つ、と認定されているのです。

 

・易は東洋の五術の一つ

伝統的な中国の価値観において、人生をより良く生きていくための知識的・実践的体系として、5つの要素を身につける必要があると言われてきました。それが東洋五術です。

五術とは山(さん)・医(い)・命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)に分類されています。

【命(めい)】とは、四柱推命や紫微斗数など、生年月日を元に個人の宿命をみる技法です。

【卜(ぼく)】とは、易など、日常の中での悩み=問いかけに対して偶発的に現われたものを解釈し指針を得る技法です。

【相(そう)】とは、風水や顔相手相など、有形なものを吉凶判断し対策する学問です。

【医(い)】とは、鍼灸や漢方など、身体の治癒をサポートする東洋医術です。

【山(さん)】とは、気功法や太極拳や呼吸法など、心身鍛錬や真理探究のための修養です。

 

易は「卜(ぼく)」に含まれます。


~日本人での易

 

・昔の日本では易は教養だった

実は易の知識は、明治までの日本においては教養として必ず知っておかなくてはならない知識でした。例えば、明治時代の有名な外務大臣に陸奥宗光という人がいます。当時の日本が西洋諸国と結ばされた不平等条約の解消に尽力した人でしたが、その人が残した回想録の名前は、易の卦から採られています。そのように易は、明治までの日本人には身近な存在だったのです。

 しかし、明治以後の西洋的な思想の流入とともに、易の知識体系は迷信とされ、現代の日本人はほとんどその知識を知らないという状況になってしまいました。易という名前を知っている人でも、占いに使われるもの、という認識にとどまっているのではないでしょうか。

 

・易の智慧がノーベル賞の湯川秀樹博士を生んだ?!

湯川秀樹博士(1907~1981)は、日本人として初めてノーベル賞(物理学賞)を受賞した方です。博士は「量子力学の着想のインスピレーションのみなもととなったのは、幼いころの四書五経の素読にある」と回想されています。五経には「易経」「詩経」「書経」「礼記」「春秋」の5つの書物が含まれています。湯川博士にとっては、「易経」は身近な学問だったようです。湯川博士は、易を有効に活用した人と言えるのではないでしょうか。


~私にとっての易

 

・私は20代前半から、四柱推命をはじめ風水やダウジングなど興味が赴くまま占いに没頭していました。そして易に興味を持ち始め、まずは様々な文献から学術の部分の易を深めました。ただ実践に関しては、当たると思えるまでに時間を要しました。が、占う側として「我」を究極までに排除できるその体系に惹かれ、粘り強く向き合いました。ある時期を境に易がこちらを向いてくれたと感じました。

 

・今は私独自の易の形に行き着いたと感じています。

①「どのくらい深くから問うか」を大事に、問いをしっかり吟味する。

②問いが決まれば=場ができれば、コインを振り出てきた卦をロジカルに解釈、一緒に内容を確認する。

③生活の中で気軽にできる対策法を一緒に見つけ出す。

この三段階を、私の培ってきた独自感覚でサポートしながら進めていきます。

 

※詳細のプロフィールや経歴『のぎーの易占』の特徴は別ページにもあります。ご参照下さい。

 

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易をしていくということは、何かあったらすぐに「易をたてる」ということの積み重ねなのだ。

私にとっては、体調面を占うために五行易をたて、自分自身の体調が易ではどのように出るか?易ではエネルギーの動きはどう出ているか?などを探究するうえでとても参考になった。「頭痛の原因は何か」とか「おなかが痛い原因は」とかね。おなかが痛い原因を易に問い、「足にある」という回答を得たときに、その改善策も易に求めそれを自分の身体で確かめる。痛みが減る場合もあれば、なんとも変わらない場合もある。

そんなこんなを答えのないまま問い続けた日々が今につながっているということは言えるだろう。占うのはすべてその日の終わり。その日のさまざまな出来事・あったことを振り返って易という形で振り返る、そのような日々を過ごしていた。